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たましん地域文化財団

The Adventure of Fine Art Prints[たましん美術館企画展]

更新日:2022年1月16日



 日本の絵画史において、「版画」という表現形式は、時代の趨勢、流行、移り変わり、そういった変化に対して常に生き生きとした反応を示し、その都度、軽やかなる変遷を遂げてきました。これは、版画が元来、情報を広範に伝達するための手段であった印刷技術の発展と不可分なものであったという点にも遠因があるでしょう。そしてその軽さこそが版画の持つ強みであり、他のファインアートとは一線を画す魅力であるとみなすこともできます。


 日本の現代版画を、美術教育の側面から牽引するという重要な役割を果たしてきたのが、武蔵野美術大学です。現代版画界の第一線で活躍する作家たちの指導により、今も各界で活躍する次代の創作者を輩出しています。その武蔵野美術大学が、いま大きな変化を迎えようとしています。同大学油絵学科版画専攻は、2023年度からグラフィックアーツ専攻へと名称を変更します。「版画」から「グラフィックアーツ」へ。より多方向への展開を意味するグラフィックアーツという名称は、軽やかにジャンルを横断していく版画の可能性をさらに広げることとなるでしょう。


 そうした変革を眼前に臨みつつ、本展は、多摩地域における芸術文化の振興を目的とするたましん美術館と、その多摩に拠点を構える武蔵野美術大学が、共同企画いたしました。武蔵野美術大学美術館および作家ご本人の協力を得て、同大学の教員(現職・退職)そして若き助教スタッフにいたるまで、幅広い年代にわたる版画作品が一堂に集まりました。約半世紀にわたる武蔵野美術大学の版画・グラフィックアーツの展開を振り返るとともに、同大学が「社会とつながるメディア」として定義する版画の、今後のさらなる進展の可能性を感じ取っていただければ幸いです。


清水昭八《Néant-X(無常)》シルクスクリーン、1987年、たましん地域文化財団所蔵


(1) 展覧会名 The Adventure of Fine Art Prints

(2) 会  場 たましん美術館

(3) 会  期 (前期)武蔵野美術大学と版画:1月15日(土)〜2月20日(日)

(後期)版画からグラフィックアーツへ:2月26日(土)〜3月27日(日)

(4) 開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時半まで)

(5) 休 館 日 月曜日

          3月21日(月・祝)は開館し、翌22日(火)を休館とする。

          展示替え期間(2月21日~2月25日)

(6) 入 館 料 一般500円、高校生・大学生300円

以下の該当者は無料

・中学生以下

・障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方

(1人まで。障害者手帳アプリ「ミライロID」利用可能)

・「たましん美術館PASSPORT」をお持ちの方

・多摩らいふ倶楽部会員(本人とお連れの方1人まで)

         ・シニア・スクエア会員(本人とお連れの方1人まで)

(7) 主 催 公益財団法人たましん地域文化財団

(8) 共 催   武蔵野美術大学

(9) 後 援   公益財団法人立川市地域文化振興財団





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