• たましん地域文化財団

Rebirth 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域有志展





多摩信用金庫本店2階ギャラリー(地域貢献スペース)では、多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域をこの春修了した有志6名によるグループ展「Rebirth」を開催します。


出展者の6名は、それぞれ多摩美術大学大学院にて絵画を中心とした作品制作をつづけるなか、オンラインで開催された芸術祭でのグループ展をとおして交流を深めたそうです。新型コロナウイルス感染拡大への社会的な対抗措置の影響から、他者との直接的な対面や接触を回避できるオンラインでの展示発表・鑑賞のための試みを導入すること自体は、いまや珍しくはなくなりました。ただし、ここでは実際の作品が持ちうるマテリアリティは失われているといえます。

今回展示されるのは、6名それぞれの、異なる問題意識のもと制作された絵画作品です。ただ、ひとりひとりばらばらのコンセプトであっても彼らの作品に共通していると考えられるのは、あくまでも絵画とは空間に実在する「もの」であり、直接的に鑑賞され、解釈されるものだという意識が前提にあることではないでしょうか。筆致の揺らぎや色彩の濃淡により絵画空間の距離感を繊細に描き出す王露怡さん。中心となる対象を持たない装飾的な画面によって鑑賞者と美術作品を取り巻く関係性に言及する小熊杏奈さん。多様なマチエールの並置や図像の交錯によって複雑な画面を構築する姜子元さん。現代の若者たちが抱えるコンプレックスや抑圧を都市生活においてなじみ深い灰色の鳩をモチーフに生々しく描く杜鵬遠さん。光や線の質感のバリエーションによって象徴的な存在を画面に刻み、浮かび上がらせる成瀬拓己さん。独特な奥行きと時間性を思わせる細胞のイメージのうごめきを丹念に描き込む林谷穠さん。彼らそれぞれの絵画制作のベースとなる問題意識や、絵画の「もの」としての質感の豊かさを、ぜひ直接感じとってみてください。



出展代表者より

多摩美術大学博士前期課程絵画専攻油画研究領域2022年修了生による有志展。展覧会タイトルの「Rebirth」には「生まれ変わる」という意味もありますが、コロナ禍で思う様に発表等出来ない状況で、共に作品を作り続けた日々が、この展示を通して、重見天日となればという思いから付けました。 日本、中国、台湾の離れた場所から大学を通して出逢えた6人によるそれぞれの表現をご覧ください。




企画概要

Rebirth

会期|2022年4月11日(月)〜5月27日(金)

利用可能時間|午前7時〜午後10時

入場料|無料

会場|地域貢献スペース(多摩信用金庫本店本部棟2階北側通路のギャラリースペースです)

〒190-8681 東京都立川市緑町3-4 多摩信用金庫本店2階

お問い合わせ|042-526-7788(たましん美術館)




出展作家

王露怡 おうろい

1996年 中国浙江省杭州市生まれ

2020年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業

2022年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域 修了


小熊杏奈 おぐまあんな

1992年 千葉県生まれ

2020年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業

2022年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域 修了


姜子元 きょうしげん

1996年 中国浙江省生まれ

2018年 上海視覚芸術学院文化財修復専攻 卒業

2022年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域 修了


杜鵬遠 とほうえん

1993年 中国江蘇省揚州市生まれ

2016年 南京工程大学会計専攻 卒業

2022年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域 修了


成瀬拓己 なるせたくみ

1997年 岐阜県生まれ

2020年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業

2022年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域 修了


林谷穠 りんぐのん

1996年 台湾高雄市生まれ

2018年 Smith College 神経科学専攻 卒業

2022年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域 修了



多摩信用金庫本店2階