• たましん地域文化財団

works(2017-2022) 松本宙展


多摩信用金庫2階ギャラリー(地域貢献スペース)では、松本宙(まつもとそら、1998- )による個展「works(2017-2022)」を開催いたします。

松本宙の絵画作品を代表する要素といえば、集合住宅のファサードをまっすぐに捉えた正面性の強い画面や、淡い色彩、リズミカルに連なる矩形のモチーフなどが挙げられるでしょう。風景を構成するもののたたずまい、画面全体を包むやや陰りも思わせるような繊細な色調は、見る者にノスタルジックな感情を呼び起こしますが、決して懐古趣味が彼の主眼というわけではありません。たとえば集合住宅を題材にした作品においては、様々な住人が入れ替わりながらも維持される集合住宅というシステム、一つの場に人、歴史、時間が重層的に存在する不思議さに興味を抱いたことが制作動機としてあるようです。描く対象がどのように社会と結びつけられているのか考察することも、彼の制作の上できわめて重要なのです。

松本は武蔵野美術大学への進学を機に暮らし始めた立川市内の団地を制作拠点としていますが、その暮らしは、生活者として多摩を捉え直すという経験として自身の制作に大きな影響を与えているといいます。本展では、彼が大学に入学した2017年から現在までに制作された絵画作品が並びます。生活の積み重ねの中で作家が見つめ、訪れた風景を、ゆっくりと眺めてみてください。




《風景(S町)》
《ambient 01》 

作家より

頭の中にある空想の街を制作のテーマにしています。空想の街は、私の見てきた都市のイメージやそこから創り出される理想の風景であるだけでなく、いつでも訪れることができる私だけの居場所でもあります。

混雑するバス通り、商店街、ペデストリアンデッキ、高架下建築、公営住宅、ショッピングモール──生まれてから18年過ごした葛飾の下町から立川に移り住んで5年、この間で私の空想の街も少しずつ変化してきました。

この展示では作品を時系列でご覧いただきながら、絵画的なアプローチだけではなく、その風景の変遷にもご注目いただけましたら幸いです。



企画概要

works(2017-2022) 

会期|2022年6月6日(月)〜7月15日(金)

利用可能時間|午前7時〜午後10時

入場料|無料

会場|地域貢献スペース(多摩信用金庫本店本部棟2階北側通路のギャラリースペースです)

〒190-8681 東京都立川市緑町3-4 多摩信用金庫本店2階

お問い合わせ|042-526-7788(たましん美術館)



 


出展作家

松本 宙 まつもと そら

1998年 東京都葛飾区生まれ

2021年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻卒業


受賞|

・シェル美術賞2017 入選

・第6回星乃珈琲店絵画コンテスト 優秀賞

展示|

・個展「都市の綻び、記憶の綻び」

 2017年 STOODIO SENDAGI(文京区)

・個展「mellow seasons」

 2018年 STOODIO SENDAGI(文京区)

・二人展「waveform」安齊まりな/松本宙

 2019年 STOODIO SENDAGI(文京区)

・個展「sequenced」/トークイベント「団地歩き入門」

 2020年 喫茶 村田商會(杉並区)

・二人展「waveform 安齊まりな/松本宙」

 2020年 飯島商店(神奈川県横須賀市)

・個展「Wall, Window」

2022年 museum shop T(国立市)


松本宙さんのインタビュー記事をこちらからお読みいただけます。


 

会場はたましん本店2階です

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>>「works(2017-2022)」松本宙インタビュー